2016年3月29日火曜日

インフルエンザ感染症が下火になってきました。

最近は38℃に上がっていても、インフルエンザが検出される率(陽性÷全体の検査数)が下がってきています。
逆に言えば、38度を超える風邪が流行っているようです。

油断せず、手洗いうがいを続け、十分な睡眠時間を取りましょう。

記載;江口仁

2016年3月15日火曜日

地域医療と個人の満足度

地域医療という名前はすごく素敵に聞こえます。

しかし、これが自分、もしくは家族にとっては
我慢しなければならないことであるとしたらどう思いますか?

例えば、個人的には「もう少しゆっくり療養したい」ってことはよくありますよね。
「不安だからもう少し病院で様子を見たい」ってこともよくあります。

しかし、病状が安定している人が長く入院すると、今度は病状が悪い人たちが入院できません。

こういった例が「地域医療」と「個人の医療への満足度」との隙間になります。
地域医療の構想は、個人の満足度の増加と完全に比例するものではないということです。

医療提供者の立場では、集めた保険料をいかに効率よく、市場(というと語弊があるかもしれませんが、、、)還元できるかどうかが、地域医療に貢献する医者かどうかということになります。
上記の例でいうと、冷たく「駄目です、退院です」と言い切れる医者が地域医療にとっては良いということになります。

その他、医者としては、効果が高い検査や治療に精を出して、効果が低い検査や治療に手を出さないということでしょうか。
簡単に言いましたが、このやり方は少なくともある一定の人々を見捨てることになります。この言い方は感情的なので、ある一定の人々へのサービスの質、量を低下させることになります、と言いなおします。
極論すると価値の創造性がない人は根治的な治療の適応ではなくなり、対症療法のみとなります。
これもまた極論ですが、逆に多くの人を救いすぎる、すべての人を救おうとしすぎると、効率性が落ちます
(救うという語彙が単なる救命か手助けかによって意味はまたことなりますね)


これが正しい社会かどうかは、医療者だけでなく、みんなで決める必要があるでしょうね。
医療者だけで話し合うと意見が偏る可能性が高そうです。

高齢者だけでなく、中年、若年、青年、少年も含めた住民、行政、保険者、医療者が話し合って、最大多数の最大幸福を目指すべきではないでしょうか?
サービスの質を落として、保険料を落とす意見になったり、自分の家族を思うと逆にサービスをあげて、保険料をあげる意見が出たりしそうですね。

どんな結論になったとしても、みんなで考えたことに意義はあると思います。

記載:江口仁

2016年3月8日火曜日

花粉症の季節になってきました

梅の花も終わりが近づいてきたのでしょうか?当院の庭の梅の花も徐々に枯れつつあります。
しかし、もうすぐ桜の時期だと思うと心躍りますね。

一方、この時期心躍らない方々もおられるのではないでしょうか?
そう、花粉症です。
大体この時期から4月末まで、、、長いとゴールデンウイークまでという期間ですね。
花粉の治療も徐々に多様化しており、内服一本ではなくなってきました。
減感作療法なども含めて、あらゆる選択肢を考慮したいところです。

尚、当院では特殊な治療は行っておりません(笑)
一般的な内服中心の加療になります。