2017年2月7日火曜日

花粉症シーズンへ

インフルエンザは徐々にピークが過ぎている印象がありますが、次は花粉症のシーズンのようです。
鼻汁、目のかゆみ、咳嗽などで受診することが多いですね。
長い人は5月まで症状が続く人もいます。

現在は根治に至らない治療が主体ですが、
舌下免疫療法などにより根治的な治療が徐々に広まりつつあります。
(舌下免疫療法は残念ながら当院では行っておりません。)

Stop the 鼻水!

2017年1月31日火曜日

インフルエンザのピークが来ています

例年に比べて少しだけ流行が遅れていたインフルエンザもピーク期に入っています。



既に1月最後の日ですので後日動向が発表されると思われますが、
2月初旬まで過ぎるとピークは越したと思われます。
4月までぼちぼちと出たりしますが、、、

この時期で可哀そうなのは受験生と修学旅行(スキー)ですね。
感染症に罹患した場合はある程度の日数が治癒に必要ですので、早く治してあげたいけど医学的な限界があります。

受験シーズンはそういう意味でも秋に移ってくれればいいなぁと思っています。

記載 江口仁

2017年1月24日火曜日

完璧な医者、完璧な医療

指導医、認定医の更新や申請には学習、講習、レポートが必要です。

学習の際、心から感じるのは医療者は未熟であるということです。
学べば学ぶほど、知らなかったことが、物凄く沢山出てきます。

到底、医学のすべてを頭の中にいれることは出来ません。

医師の頭には医学の知識はすべてが頭には入っていませんが、知識があること、知識をどう使うのかというノウハウが頭に入っているのでしょう。

そのノウハウ=名医なのかもしれません。

医療情報はネットでも手に入りますが(最近は信頼性を問われていますね)、
医療情報をどう活かすのかというノウハウは手に入りませんよね。

そして、どう活かすのかは僕の年代の医学教育では受けていない「気がします。」



「命がかかっているんですよ!完璧であれ!」と、言うのは幻想でしかないでしょう。
何らかの専門医の試験で満点が取れる医者は数%でしょう。

疾患そのもの、出会った医師、その医師を育てた医師、医療機関の場所、その土地の医師数、コメディカル、国、時代、年齢、体力、遺伝子、ストレス、文化、死生観、仕事、趣味、健康意識などなどなどなど、様々な条件が一人一人の病状に関わっていく中で、「出会った医者のみ」がどれほどあなたの運命を変えることが出来るのでしょうか?


それはそんなに大きいものではないと、現場の感覚では感じています。

それでも、やぶ医者だらけの世界から、比較的ましなやぶ医者になるべく勉強致します。


記載:江口仁

2017年1月17日火曜日

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

感冒の患者さんの増加と連休などの兼ね合いあり、ブログをアップする暇もなく遅くなりました。
寒くなりましたので、体調管理には十分気を付けてください。

十分な休養と、寒いですが着込んで適度な運動が必要です。

今年も皆様のご健康をお祈り申し上げます。

微力ながら江口医院は
    今年も地域医療を支えたいと思っております。

記載:江口仁

2016年12月27日火曜日

お正月には「死」について語ることをお勧めします

通常タブーとされる死について家族内で話すことはなかなかないでしょう。
それが比較的話しやすいのは、「お正月」と「誕生日」です。
おめでたい日ですが、一歩死に近づいた日です。



・なぜ死について話すべきなのか

1.終末期の医療について自分や家族が困らないように
終末期の医療は生への渇望と、倦怠感や疼痛からの逃避と、家族の不覚悟、エゴが混ざり合います。
自分では不要と思っていた終末期の延命治療などをすることになったり、
子供は親の死ぬタイミングを自ら決めるというストレスに晒されることになります。
子供がとった選択肢について、他の親戚がクレームをつけることもあります。
事前に話し合って、自分がこうしたいという意思があれば皆ハッピーです。
本人がそうしたいと言っているといえば、だれも文句は言えません。

2.死について話すとよりよく生きることが出来る
死を意識すれば、よりよく生きようというモチベーションになります。
数週間前に死を意識している人の活動は死を意識していない人の活動よりよりいいという研究結果が出ていたようです。
子供、家族は死を意識すれば早めの親孝行ができます。
仕事や家庭が忙しいと言って、親孝行のタイミングを逃す、そんなこともあります。


・何について話すのか

1.食べることが出来なくなった時の医療について
「自分でめしが食えんくなったときにどがんすんね?」

老衰で食べられない、病気で食べられない、認知症で拒食になるなど、人の多くは死ぬ前に食べることが出来なくなっていきます。
その時に、点滴や胃ろう(胃ろうは制度上できなくなりつつありますが、、、)、経鼻栄養などをするのか。
食べることが出来る範疇でいくのか。

2.予防や侵襲的な検査、治療について
「きったりはったり、まだすんね?」
年齢が上がるにつれて、予防的な検査のメリットが低下していきます。
50歳で早期の大腸がんが見つかれば、運命は10年20年変わるでしょう。
しかし、80歳で大腸がんが見つかっても、運命は10年20年変わらないでしょう。
その他の病気や治療に耐えることが出来ないからです。
(*年齢で決めつけず、本人の体力を考えるべきですが疫学的に分かりやすい例としました)


病気や死は思ったより身近にあります。
30歳で大腸がんや甲状腺がん
50歳で脳梗塞で食事が不可能になる
60歳でくも膜下出血で反応がなくなる

一方、90歳超えても元気な方もおられます。

人は強く、弱いものです。

是非、今年のお正月には、今年の抱負に、死について一言を加えてくださいね。

記載:江口仁