2010年12月7日火曜日

旅行と飲酒と失神

先日、1週間旅行からの帰路で、飛行機の中でドクターコールにあいました。初体験。少し様子をうかがってましたが、誰も立ち上がる気配がなかったので、同伴研修医と一緒に様子を伺いに行きました。

人数から計算すると、乗客100人に一人の医師が乗っている様。しかし、日本人医師は、医師と証明出来るものは何も携帯していないので、医師として人数に入るのかはわからない。証明できるものがないと、医療器具などを機内に乗せていても開けることが出来ないそう。どでかい免許証を小さくコピーするか…しかしそこまでして旅行中のボランティアに備える必要はあるのか…。どでかい免許証について考えさせられました。

10時間のフライトで、倒れたのは日本人ばかり。少ない日本語の添乗員さんはバタバタ。長旅の疲れ+飲酒+年齢+トイレ+脱水+急な立ち上がりが重なっていた様(・_・;)日本人のこの年齢は、無料に弱く、旅行ということで解放感も重なり飲みすぎてしまう様。帰路のフライトでは飲酒制限した方が良いのでは…?そんなアナウンスはなかったような。かく言う私も普段ほぼ飲まないのにシャンパン飲んでいましたが。

診察ではただの起立性低血圧の様に思いましたが、酔っ払っているのか吐き始めるし、機内じゃふらふら具合も見れないので、血圧だけは測ろうかなと思って持ってきて貰いました。が、倒れた人が多かったため、血圧計はなかなか届かず、届いたはいいが、電子血圧計の使い方がわからず…いや何とか測れました。そしてやっぱり注目してしまうのはたらりと流れる頭の傷…。医師が乗っているとは限らないし、脈とか呼吸とか、一般人にも出来ることは多い。添乗員さんの簡単な教育とかはなされているのだろうか、と考えさせられた。しかし、自分の身は自分で守らなくては。長旅帰りのフライトの飲酒は控えた方が良さそうです。特におじ様おば様方は。

なんとあれAEDは必要なさそ。縫合も必要なさそ。良かった良かった。私にとっても不幸中の幸い。