2017年6月27日火曜日

日本在宅医学会に参加してきました

江口医院ではまだ本格的な在宅部門はありません。
が、佐賀の地域に必要とされている医療であり、学びに行って来ました。

他の学会と比べて、多部門の参加が多いです。医師だけが発表するのだけではありません。
内科関連の学会で事務やソーシャルワーカー、看護師、リハビリといった業種が発表することはかなり稀なことだと思います。
しかし、在宅医学会はアロマテラピーや音楽療法などの発表もありました。
一方、N(症例数)が集まりにくい分野でもあり、エビデンスの構築がこれからの課題だと感じられました。
在宅は環境から多様性に富んだものであり、解析は困難かもしれませんが、多施設共同研究などが求められる分野かもしれません。

ITについての発表も聴講しました。
情報共有はお薬ノートと同じように同じ薬や同じ検査の重複防止や、病態の早期把握などに重要ですが、入力作業や管理などが大きなネックとなっていました。
誰のためのサービスかを考えると、本人、家族が入力するのが理想的であると思います。
また、入力しやすいように項目を絞ったり、簡易な項目にする、フローチャート形式にする、ペッパー君が質問して聞いてくれるなどの工夫が必要になりそうです。

記載:江口仁