第58回 成章ネットワークが佐賀市役所で開催され参加しました。
今回は病院の地域連携室やソーシャルワーカーとの連携を中心とした会議です。
介護情報のやり取りについての課題が提示されています。
介護→病院への情報伝達は、報酬制度もあり動機づけられています。
しかし、病院→介護への情報伝達が時折抜け落ちるとのことでした。
抜け落ちやすいポイントは
1.土日の急な退院
病状がよく、家族の都合もよく土曜日に退院するパターンです。
介護事業所が土日でしまっていると連絡がつかないようです。
対策としては電話のツール以外も考慮することでしょうか。
2.微妙な関わりの家族がいる
家族が不在だと、積極的に介護事業所、ケアマネジャーに連絡します。
家族がしっかりついていると、家族が連絡します。
微妙だと家族がしそうでしないという落とし穴にはまるようです。
3.帰宅欲求が強い
これも突然の退院になるとのことで、介護職の対応が遅れるとのことでした。
システム論としては、
そもそも介護側にバッファとなる余裕資源がなく、空きがあれば使わざるを得ません。ある程度バッファがあると受け入れもスムーズに且つ力強くなるでしょう。
次に病院の介護への連絡するインセンティブとして、再入院率を把握し高いところは医療保険の報酬を減額する方法もあります。アメリカでは再入院率は把握されており、報酬制度と紐付いています。
まだまだ改善点はありそうです。
医師としては意識しにくい部分で多くの気付きがありました。
以後の懇親会については次回。
記載:江口仁