江口 仁医師が、分科会3 「多職種連携とACP」についてのグループワークの司会を務めました。
ACPは、先日「人生会議」と愛称がつけられたもので、正式名称がAdvanced care planningと言います。他の言い方で言えば終活という人もいますね。
厚生労働省がかかりつけ医で行われるように主導しています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html
多職種連携とACPについて司会を任されてから考察していました。
「多職種で人生会議をするのか、多くの人に囲まれたくない人もいるのではないか」
「医者が人生会議をしていいのか?」
「ケアかキュアかのフェーズと業務調整、サービス調整の3つのフェーズがあるのではないか」
「医者の役割とは?」
などなど周囲の看護師さんや薬剤師さんに相談しつつ考察して当日を迎えました。
グループワークは講義ではありません。つまり、私も司会進行であり、講師ではなく学ぶ側ですので良かったです。30分という短い時間でしたが、皆さん同様に色々な問が出てきてよかったのかと思います。シェアも珍しくバザー形式で行いました。
現時点での私の学びは、
1.医師は、ケアかキュアのどちらを中心とする医療を展開するか意思決定を援助する
2.その場合、ナチュラルコース(自然な経過)と発生頻度が多いイベントを指摘する
3.選択した結果のQOL、予後を出来るだけ推定する
4.どう生きたいか(やりたいことやしなければならないこと)は人生観が強く宗教家に任せたい(生き方のトレーニングを医師は積んでいない)
5.どう生きたくないかのときに援助する
6.ケア、キュアの意思決定時には多職種が関わるべきかは議論の余地がある
といったところです。
記載:江口 仁