2017年12月12日火曜日

【注意】インフルエンザワクチンの新たな予約は受け付けていません【注意】

インフルエンザワクチンの安定供給が望まれていますが、
十分な供給とは言えない状態です。

江口医院は
インフルエンザワクチンの予約受付を終了いたしました。

予約分以上の供給があった場合は再度ご報告致しますが、
現時点では供給の見込みがありません。

持病を持っている(個人的には特に呼吸器、循環器)
体力のない高齢者
体力のない小児

上記の方は生活のみならず生命維持に影響しますので、優先して接種したい気持ちはありますが、行政が大々的に介入しない限り、各医療機関の足並みは揃わないと思われます。

記載:江口仁

2017年11月28日火曜日

2017年 インフルエンザワクチンの接種について

佐賀市内の多くの病院と同様、11月中はワクチンの供給が十分ではありません。
そのため接種可能かが不確実です。
12月から安定供給が可能という話もありますが、一度電話でご確認下さい。

2017年9月12日火曜日

総合内科専門医試験を受験しました

当院の非常勤医師の江口仁と香月尚子の二人が専門医試験に挑みました。
2時間の3セット、150問を超える問題数で非常に大変な試験でした。

試験に挑むだけでも勉強の励みになるので何かしら得るものはあるのですが、
いい結果が出ればうれしいですね。

記載:江口仁

2017年8月1日火曜日

8月13日は日曜在宅医です

8月13日は当院が日曜在宅医です。
在宅医は佐賀の救急医療を支えるべく開業医で当番制で行われています。

ちょうどお盆の期間ですから、熱中症や帰省中での体調不良などが予測されます。
お盆は人の移動が多い季節ですので感染症も流行りやすいです。
手洗いうがいは油断せずに定期的にしましょう。

川遊びや磯遊びで怪我することも多いです。水の事故には十分に気をつけてください。
尚、当院には怪我の時、縫合する機器がありませんのでご注意ください。

記載:江口

2017年7月25日火曜日

嚥下障害、誤嚥性肺炎、窒息について施設向けに講習会を行いました

老いや体力低下に伴う病態の嚥下障害などは非常に倫理観を求められる疾患です。
その嚥下についてのシステムや窒息、誤嚥性肺炎の成り立ちなどについて講習しました。

皆さん勤務後の参加でしたが、ほとんど誰も寝ることなく聞いていただいたので、自分としては成功だと思いました(笑)

記載:江口仁

2017年7月11日火曜日

熱中症にご注意ください

東京では熱中症による死者が出たようです。
水分はしっかり取りましょう。
屋内作業の人でも2リットル、屋外作業の人は3リットル近く必要な場合もあります。
(持病次第では水分摂取が悪影響の場合があります)
定期的にトイレに行っているか管理職は確認してもいいくらいです。

記載:江口仁

2017年6月27日火曜日

日本在宅医学会に参加してきました

江口医院ではまだ本格的な在宅部門はありません。
が、佐賀の地域に必要とされている医療であり、学びに行って来ました。

他の学会と比べて、多部門の参加が多いです。医師だけが発表するのだけではありません。
内科関連の学会で事務やソーシャルワーカー、看護師、リハビリといった業種が発表することはかなり稀なことだと思います。
しかし、在宅医学会はアロマテラピーや音楽療法などの発表もありました。
一方、N(症例数)が集まりにくい分野でもあり、エビデンスの構築がこれからの課題だと感じられました。
在宅は環境から多様性に富んだものであり、解析は困難かもしれませんが、多施設共同研究などが求められる分野かもしれません。

ITについての発表も聴講しました。
情報共有はお薬ノートと同じように同じ薬や同じ検査の重複防止や、病態の早期把握などに重要ですが、入力作業や管理などが大きなネックとなっていました。
誰のためのサービスかを考えると、本人、家族が入力するのが理想的であると思います。
また、入力しやすいように項目を絞ったり、簡易な項目にする、フローチャート形式にする、ペッパー君が質問して聞いてくれるなどの工夫が必要になりそうです。

記載:江口仁

2017年6月20日火曜日

プライマリ・ケアの認定医、指導医が更新できました

各種レポートの提出、研修の参加、学会の参加により
無事、プライマリケア学会認定医、指導医の更新が出来ました。
3年に1度更新が必要な資格で、珍しくレポート提出もあり、
ある一定の質が保たれるものだと思います。

9月には総合内科専門医の試験もありますので、引き続き頑張っていきたいと思います。

記載:江口仁

2017年6月13日火曜日

ダイエットの基礎 食事療法編4

食事療法編4になってしまいました。
なんだか長くなってくると基礎と言えないような気がしてきます。

さて、今回は「適正なカロリーをとる」「バランスよく食べる」の敵とは!?です。

答えから言いますと、「麺」「パン」です。

ラーメン、そうめん、うどん。バランスが取れているでしょうか?
肉や野菜がどの程度組み込まれているでしょうか?
その菓子パンには肉と野菜の要素がどれほど組み込まれているのでしょうか?

多くの麺、パンは食事バランスが悪いです。
ですので、自らサラダを頼むなど調整する必要があります。

また、罪作りなこれら麺、パンはアクセスが良いことが誘惑の一つになります。
スーパー、コンビニで手軽に買える。
麺屋さんは定食屋より多いですよね。

全く食べるなとは言いませんし、私自身も食べます。
しかし、これが1週間の何日も占めるとダイエットは成功しませんよね。

記載:江口仁

2017年5月16日火曜日

ダイエットの基礎 食事療法編3

「バランスよく食べる」

最後?のセッションはバランスよく食べる。ですね。
バランスよく食べるとは、小学校でも習う通り
「炭水化物」
「脂肪」
「タンパク質」
のバランスをとることにあります。

炭水化物を抜くダイエットも一時期流行りましたが、極度にすると死亡率をあげる報告もありますので、糖質ゼロダイエットではなく、糖質減量ダイエットをお勧めします。
注意点として、炭水化物を減らしておかずをたくさん食べるのはNGです。
特に揚げ物系のおかずはダイエットの敵です。
脂肪1gに対して9kcalの栄養があります。
タンパク質は1gあたり1kcal。つまり9倍のカロリーです。

バランスを取るときに数値が多すぎると参ってしまうので、
ざっくり・アバウトに言います。

・炭水化物は減らすがゼロにしない
・おかずは8割くらいに減らす

以上です!

でも、、、お腹がへっている!!お腹いっぱい食べたい!!

と、言う人は
水を飲みましょう!食前に水2杯(大体500㏄)を飲んでダイエットが成功する報告があります。水はなんといっても0kcalです(笑)
もしくは、野菜を取りましょう!ドレッシングをかけすぎなければ、炭水化物やおかずより低カロリーです。

では、「適正なカロリーをとる」「バランスよく食べる」の敵になるような食事とは、、、なんでしょうか???

記載:江口仁

2017年5月2日火曜日

ダイエットの基礎 食事療法編2

「適正なカロリーを取る」

適正なカロリーの出し方は、インターネット社会ですから知ろうと思えば知ることは簡単です。
今回は簡易的に必要なカロリーを概説します。

1.まずは理想体重を求めます。
【理想体重】=身長(m)×身長(m)×22

例)160㎝の人であれば、1.6×1.6×22=56.3㎏ですね。

2.次に活動量をかけます。
【必要カロリー】=理想体重×活動量

活動量は日中行っている活動によって異なります。
ざっくりとですが、事務などのデスクワークなら25、引っ越し業務、大工など肉体労働ならば30です。
肥満を気にされている方ならばこの係数を少なくすることでより痩せやすくなります。

例)事務業であれば、56.3㎏×25=1408kcal

運動量にもよりますが、肥満の方は毎日このカロリーを摂取するのがまず目標です。
勿論、必要カロリーから200kcalでも減らすことができればよりダイエットは早く進むでしょう。

体についている脂肪のみであれば1㎏で7000kcalと言われています。
毎日200kcal減らして食べることができれば、35日(5週間)で7000kcal、
つまり脂肪が1㎏落ちることになります。

でも、断食はいけません。
理論上1400kcal×5日間で7000kcal、1㎏減量します。
しかし、このパターンでは筋肉量も低下します。
筋肉量が低下すると、その後基礎代謝も落ちます。

貴方は5日後に痩せていればそれでいいでしょうか?
長期的な健康を考慮して痩せるのでしょうか?

2017年4月25日火曜日

ダイエットの基礎 食事療法編1

多くの疾患は肥満から引き起こされます。
糖尿病、高血圧、高脂血症をはじめ、腰痛症、変形性膝関節症もですし、大腸癌をはじめ悪性腫瘍も肥満と関連があると示唆されています。

肥満といえども、遺伝的、社会的、内分泌的、腸内細菌と様々な影響をうけますから、
一概に「貴方が悪い」と言えないことも多々あります。
しかし、実際は遺伝的・内分泌の薬や社会的な環境を整えることもなかなか困難ですし、食事療法、運動療法「しか」ないと言えるかもしれません。

肥満に対する食事療法、運動療法以外も実は少数ながら存在します。
昔は肥満の治療薬もあったのですが副作用の観点から実際には使われていません。
尚、アメリカでは食欲に対する心理的な治療から、食欲があっても食べられない、食事をとってもカロリーを抜くという物理的な治療に最近は移行している印象があります(出てくる研究がそっちが多い)。
しかし、肥満のために手術を受けるという人は実際少ないのが日本の現状です。

ここでは肥満に対する基礎的なことを書いていきたいと思います。
勿論、肥満学会などの専門の先生方が詳しいでしょうから、一般内科医としての現在の見地として制約があることをご理解ください。

食事療法の基礎は、
「適正なカロリーを取る」
「バランスよく食べる」
この2点で食事療法の要素の9割を占めると言って良いのではないかと思います。

続く、、、

2017年4月18日火曜日

日本病院総合診療医学会認定医を取得しました

病院総合診療医学会は、病院の勤務医に必要なスキルアップ、学習を目指した学会です。
クリニックのスキルとしては不要な部分もあるかもしれません。

聞きなれない疾患の診断の多くには画像による除外診断などが必要になります。
クリニックにあるのは、レントゲンと超音波と消化管内視鏡です。
一方、今後どのような検査や治療の展開がなされるのか、現時点で考えうる疾患は何かを提示できる能力はクリニックでも活かせるものと思います。

ただし、認定医の更新には臨床能力だけでなく論文の作成などの労力が必要です。
時間は有限であり、どういった学習プランを立てるかも悩ましいところです。
現場や地域に必要とされている知識はなんであるか、これからどのような知識が必要とされるのかを考慮する必要があります。

記載:江口仁

2017年4月11日火曜日

長時間労働と病気

長時間労働が話題になっておりますので、それに関わる病気について今日は書いていきたいと思います。

当然ですが長時間労働は健康に悪いですよね。
しかし、なぜ健康に悪いのでしょうか?

それは、健康の基礎となる「食事」「運動」「睡眠」に時間を取れなくなるからです。

良い食事は手間がある程度かかります。
時間がないと多くの人は、市販の弁当、パン、麺を食べることが多くなります。
サラダや果物、質のいいタンパク質をとる時間がないのです。
市販の弁当、パンは多くのカロリー、塩分、脂肪のバランスが悪いですよね。
また、食べるタイミングも悪くなります。
夜遅くにクタクタ、ペコペコで帰ってきて、お腹いっぱい食べてぐっすり寝る。
やはりカロリーオーバーになりがちです。

運動をするには時間とモチベーションと意志力を要します。
長時間労働は時間を削り、意志力を既に使い終わった精神力では、運動を始める、続けるモチベーションを保つことができません。

睡眠時間を削ると、自律神経の回復が十分に出来ません。
結果、血圧があがったり、食欲が増すホルモンが出ます。

長時間労働して、残業して、やっと稼いだ給料をお薬代に使うってやっぱり疑問ですよね。


体を壊すほど働く状況が好きな人をワーカホリック=仕事依存と言います。
長期的に働けるように、自己投資ししてほしいと思います。

記載:江口仁

2017年3月7日火曜日

アルコール依存とニコチン依存

先日アルコール依存とニコチン依存に共有しやすい遺伝子が徐々に分かりつつあると論文化されていました。
本人の意志の問題ではなく、病気や疾患と考えるといかにサポートが必要か理解できるのではないかと思います。
勿論、遺伝子だけで全てが決まるわけではありませんが、、、

アルコールやニコチンに対する報酬システムが出来上がっているとそれから脱却するために必要なのは、本人の「意志力」ではなく、「モチベーション」と専門家の助けです。

こう言いかえることも出来ますね。
本気で止めようと思っているのであれば、きちんと専門家の助けを借りなさい。

しかし、佐賀市でそういう患者さんを受け入れる精神科が少ないこととや、
身体疾患を合併しやすいので内科と精神科と併診する必要があることが、
疾患の制御に対して治療の難易度を上げています。

記載:江口仁

2017年2月28日火曜日

待ち時間について

"病院の「長い待ち時間」はなぜ解消しないのか"

東洋経済さんの記事で非常にわかりやすい記事がありました。

シンプルで分かりやすい内容です。
「応召義務」と「値段設定」がミソとの結論です。
国民皆保険の制度上、弱者(病気の人や低収入の人)に合わせていると言えるかもしれません。

応召義務について
応召義務は非常にナイーブな問題ですが、原理原則からすればすべての医師は患者さんが受診した場合は診察しなければなりません。時間的な受診制限や専門性からの受診制限がどこまで許容されるかなど、どこまで断っていいのかが、非常にグレーですがミソになります。
最近の医療者は断りすぎている印象もありますが、訴訟回避やクレーム回避のためでもあります。結果論ですが、その人たちは結局満足できる医療を受けられなかったので断ってもいいのかもしれません。

値段設定について
飛行機や、遊園地のファストパスのように差別化しつつ、収益を弱者に回すようなシステムもあります。病院で言えば特別室などの収入を、収入にならない疾患や病態の人に補完するような方法もあります。一方、医療機関が高い収益を得たとしても文句は言えないことになります。

是非、上記の記事を読んでみてくださいね。

記載:江口仁

2017年2月14日火曜日

春遠からじ


雪が降りましたね。江口医院の庭も雪化粧しました。
椿の花が徐々に枯れつつあり、梅の花が咲きつつあります。
春遠からじ、です。

小学校、幼稚園の広報からは冬休みに運動量が落ちないように注意する紙が配布されます。
皆様はどうでしょうか?冬の運動量が落ちていないでしょうか?
寒いところに1人で出ても風邪はひきません。

少しずつ暖かくもなってきています。
是非、今日の一歩を踏み出しましょう。

雪の日はさすがに控えてもいいですが、、、(^^)

記載:江口仁

2017年2月7日火曜日

花粉症シーズンへ

インフルエンザは徐々にピークが過ぎている印象がありますが、次は花粉症のシーズンのようです。
鼻汁、目のかゆみ、咳嗽などで受診することが多いですね。
長い人は5月まで症状が続く人もいます。

現在は根治に至らない治療が主体ですが、
舌下免疫療法などにより根治的な治療が徐々に広まりつつあります。
(舌下免疫療法は残念ながら当院では行っておりません。)

Stop the 鼻水!

2017年1月31日火曜日

インフルエンザのピークが来ています

例年に比べて少しだけ流行が遅れていたインフルエンザもピーク期に入っています。



既に1月最後の日ですので後日動向が発表されると思われますが、
2月初旬まで過ぎるとピークは越したと思われます。
4月までぼちぼちと出たりしますが、、、

この時期で可哀そうなのは受験生と修学旅行(スキー)ですね。
感染症に罹患した場合はある程度の日数が治癒に必要ですので、早く治してあげたいけど医学的な限界があります。

受験シーズンはそういう意味でも秋に移ってくれればいいなぁと思っています。

記載 江口仁

2017年1月24日火曜日

完璧な医者、完璧な医療

指導医、認定医の更新や申請には学習、講習、レポートが必要です。

学習の際、心から感じるのは医療者は未熟であるということです。
学べば学ぶほど、知らなかったことが、物凄く沢山出てきます。

到底、医学のすべてを頭の中にいれることは出来ません。

医師の頭には医学の知識はすべてが頭には入っていませんが、知識があること、知識をどう使うのかというノウハウが頭に入っているのでしょう。

そのノウハウ=名医なのかもしれません。

医療情報はネットでも手に入りますが(最近は信頼性を問われていますね)、
医療情報をどう活かすのかというノウハウは手に入りませんよね。

そして、どう活かすのかは僕の年代の医学教育では受けていない「気がします。」



「命がかかっているんですよ!完璧であれ!」と、言うのは幻想でしかないでしょう。
何らかの専門医の試験で満点が取れる医者は数%でしょう。

疾患そのもの、出会った医師、その医師を育てた医師、医療機関の場所、その土地の医師数、コメディカル、国、時代、年齢、体力、遺伝子、ストレス、文化、死生観、仕事、趣味、健康意識などなどなどなど、様々な条件が一人一人の病状に関わっていく中で、「出会った医者のみ」がどれほどあなたの運命を変えることが出来るのでしょうか?


それはそんなに大きいものではないと、現場の感覚では感じています。

それでも、やぶ医者だらけの世界から、比較的ましなやぶ医者になるべく勉強致します。


記載:江口仁

2017年1月17日火曜日

あけましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

感冒の患者さんの増加と連休などの兼ね合いあり、ブログをアップする暇もなく遅くなりました。
寒くなりましたので、体調管理には十分気を付けてください。

十分な休養と、寒いですが着込んで適度な運動が必要です。

今年も皆様のご健康をお祈り申し上げます。

微力ながら江口医院は
    今年も地域医療を支えたいと思っております。

記載:江口仁