2016年12月20日火曜日

インフルエンザの流行期に入っていますが、、、

38度を超える発熱の患者さんにインフルエンザ検査キットで精査するも検出しないことが多いですね。
感冒症状で受診した患者さんの1割程度です(感覚的に)。
尚、有効期であれば症状などから検査はせずとの診断は下すことが出来ます。

ちなみに、持病がない体力のある成人は感染に対して神経質になりすぎても意義が乏しいです。
インフルエンザといっても全員高熱が出るわけでもなく、咳だけのこともあります。(論文で見たことがあります)
更に無症状に近い人もいます。なぜわかるかと言われると、無症状だけど検査希望の人がいるからです。

ですので、感染拡大予防に対してインフルエンザの検査キットはあまり有用な印象はありません。
(論文ではみたことないですね)
更に治療の面で言えば、症状を早く抑える抗インフルエンザ薬を症状が軽い人が使うメリットは少なく、やはり検査の意義は乏しくなります。

むしろ大切なのは発熱時には休むことや咳エチケットです。
何より手洗い、うがいをしっかりして、睡眠時間を十分にとりましょう。

記載:江口仁