第9回九州地域医療教育研究会に参加してきました。今回はどうしても、医学生さん、医師向けのお話になります。毎回長文ですみません。
地域医療を実習した学生さんの発表では、「少ない資源で診療する能力をつけたい」「偏りなく学習したい」という話が聞け、当江口医院でも体制が確立した頃には、学生さんを受け入れたりもできるかなぁと思う次第でした。
佐賀大と熊本から総合診療医育成プログラムの紹介がありましたが、1クリニックに勤務する医師としても、大学で学ぶ意義は深いと思いました。先生方の発表からはやや分かりにくい感じはしましたが、クリニックから高次医療機関の連携がとりやすくなると思いました。後は、設備が豊富なので、診療が完結できるという意味で、症例の答え合わせがしやすいです。このトレーニングをしておけば、よく分からないから、分からないまま紹介するのではなく、高次医療機関でなされる医療を想像しながら紹介することができると思います。
一次医療で活躍したいと思う医学生、医師が佐賀大プログラムで研修するメリット
・不要な紹介を減らし、紹介すべき医療を漏れなく紹介できる。
・相手の医師、機関を知っているので自信をもって紹介することができる。
・連携すれば資源は無限大。
・連携がとりやすい。
当院では江口仁医師が佐賀記念病院で行った研修医教育(1か月)の症例報告を行いました。大人数で回る大学の実習と異なり、地域の研修は1~2人で回るので、指導方法が個々に合わせて手厚い印象でした。かなり多忙な医療機関なので、指導方法のEvidenceには欠けるかもしれませんが、そこは大学などとコラボして高めて行くと良いと思いました。当クリニックでは研修医を受け入れてはおりませんが、教育に熱意ある医師が在籍するという意味で、また多忙さも適度という意味で、将来的には手厚い指導が可能と考えます。
地域医療を担いたい一員として、大学で、地域で、クリニックで、地域の皆様のお役に立つことができれば幸いです。香月
地域医療を担いたい一員として、大学で、地域で、クリニックで、地域の皆様のお役に立つことができれば幸いです。香月