2019年4月26日金曜日

第9回九州地域医療教育研究会に参加して

江口仁医師、香月尚子医師が九州地域医療研究会に参加し、発表しました。(写真は前ページをご参照ください)

地域医療研究会は名前の通り「地域医療を医学生、研修医にどう教育すれば良いのか」を研究する会です。
地域医療というと過疎地での医療を想像するかもしれませんが、佐賀市でも、東京でも、田舎でも地域医療です。イメージしやすいのは”かかりつけ医による医療”でしょうか。
勿論、担う医療は地域によってことなりますから、似通った地域で研究会を行う意味があります。(東京と佐賀で研究会をしても地域医療のニーズが異なりますね)

人口増加時代では、家庭医から専門医という流れが強かったのですが、
人口減少時代に入り、専門医から家庭医という流れが強くなってきています。(厚生省のビジョンとして)
佐賀はいかに良い家庭医を教育し維持できるのかが問われています。

勿論、質の保証はしていきますが、時々「私に若い医師を当てないでくれ」と言われる方もおられます。
しかし、医師として成長後に働く時間は40-70歳とすると30年です。
人生100年時代とすると、3人は主治医を持たないといけない計算になります。
自分の子供の世代に「良い医療を受けてほしいな」と思う場合は、
6人の良い主治医を期待しなくてはなりません。

今回の私の発表のエッセンスは提案レベルですが、
地域医療教育の場として
研修医には2次救急病院(入院の出来る救急病院だが、大学、県病院ではない)での教育が良いのではないか、
専修医には1次病院(クリニックなど)での教育が良いのではないかというお話でした。

記載:江口 仁

当日の研究会の様子は下記サイトをご参照ください。
http://k-com.umin.jp/news9.html
九州地域医療教育研究会の総合サイトは下記のとおりです。
http://k-com.umin.jp/