リハビリとは合宿である。
自動的になおして「もらう」ところではない。
きついトレーニング、好むものだけ食べるわけにいかない食事、良いコーチ、そして自主トレ。
きつくないトレーニング、好きなものだけ食べる、コーチはいない、自主トレはしないでは、選手も強くならない。リハビリも進まない。
リハビリが進む患者さんとは
1.自主性がある
2.少しきついが繰り返せる(無理をすることとは違う)
3.食事がしっかり食べられる
以上の3つの項目が大切だと思っている。
しかし、最近大切な要素にもう一つ気付いた。
「継続性」である。
退院後に続けなければ、来た道をまた戻っていくだけである。
一方、継続性を保つことは非常に困難である。
継続性についてはまた話題に上げたいが、要点は「意志力に頼るな」である。
記載:江口仁
Eguchi clinic. A doctor is specialized in gastroenterological medicine. Two doctors are in General Medicine. We see the patients with common disease. iタウンページにHPを掲載しました。 https://itp.ne.jp/info/411110349400000899/
2016年8月30日火曜日
禁煙できないのは本人の意志なのか?
今遺伝子解析が進み、喫煙と親和性のある性格や遺伝子が分かってきています。
癌関連や、膠原病関連などでも遺伝子の報告があっています。
この遺伝子の解析が性格的な分野まで徐々に入ってきています。
これまでの研究でも性格や幸せな感覚も遺伝性があるとされてきました。
これは一卵性双生児などの統計的解析によります。
最近の研究で、統合失調症のある遺伝子と喫煙の親和性が高いデータが出ています。
つまり、喫煙してよかったーと思える程度が他の人より強い、もしくは遺伝的に依存が形成しやすいようです。
経験上は後者の要因が強い印象で、喫煙に依存しやすい人は、薬にも依存しやすく、医療用麻薬にも、お酒にも、人間関係にも依存しやすい印象です。
つまり、依存とは本人の意志力ではなく体質ともいえます。
体質だから仕方ないと言っていては話が進まないのですけども、
努力不足であると一言で言い切ることは私には出来ません。
超えるハードルを低くして、ライバル行動を減らし、認知行動療法なども取り入れ、
諦めずやっていくしかないのではないでしょうか?
記載:江口仁
2016年8月23日火曜日
医師の偏在はコミュニティの崩壊の一部
久々の投稿となりました。
今日の話題は「全国の医師の勤務先などの情報集めたデータベース作成へ」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160820/k10010643151000.htmlです。
先日、NHKで報道され、ネットでも話題になりました。
医師の勤務先や所属する科をデータベース化するというお話です。
記事の中では、足りない科の医師を把握するというのが理由となっています。
しかし、医師がこの手の報道に敏感なのかと言えば、その理由の一つにあがるのは
「職業の自由や住居の自由を奪われるのではないか?」
という不安です。
実際、海外ではどの科に進むのかなどは制限されていたりしています。
日本の医師は医師免許を取得した後は研修医を経て、自分の好む科に進みます。
各科によって行う業務や病態がかなり違うので、やりがい、収入、訴訟リスク、ワークライフバランスなどを模索しつつ進路を決めます。
研修医としては、乳幼児、小児に対する訴訟リスクが高いことやお産が時間を選べないことも重々分かっているでしょう。また、少子化時代に患者さんが少ない科に行くことは、20年、30年後に職種として食っていけない可能性も考えることでしょう。
記事の中で、小児科、産婦人科が敬遠されている理由の一つと思われます。
また、すでに厚生労働省は必要医師数実態調査を行っています。
細かな情報の把握は強制的な配備を思わせるが故に医師は不安になっているものと考えられます。
では、僻地の医療をどう支えるのか。
限界集落に医師が居ても、既にコミュニティが崩れていっています。
つまり、医師の偏在はコミュニティの崩壊の一部であるともいえます。
2016年7月19日火曜日
医者の病状説明
Twitterでは、医者は病状説明に時間をもっとかけるべきだという意見と、そんな時間はないという意見が対立しているようです。
個人の見解としては、
説明の質も医療の質の一部ですから、気に食わないならば医者を変えるだけでいいのではないかと思います。
1年目の医者の説明と10年目の医者の説明、20年目の医者の説明の質と時間が食い違うのは当然です。
また、専門家、非専門家、開業医、勤務医でも説明内容は異なるでしょう。
一般的には、人気な外来は徐々に待ち時間が長くなり、徐々に長時間説明する時間がなくなります。それが気に食わない患者さんは離れていきます。
話をすることに慣れた医者になれば、知りたい要点を分かりやすく話すことによって時間を短縮できる可能性があります。
また、あまりにも同様の疾患が多くなった場合は参考資料などを作って、手渡しして説明する時間を省略する場合もあります。
記載:江口仁
2016年7月12日火曜日
熱中症と蜂に注意!?
徐々に暑くなってきました。
そのためか、徐々に熱中症疑いの患者さんの来院数が増えている印象があります。
水分・塩分だけでなく、休憩もしっかりとりましょう。
また、何故かここ数日で5人以上の蜂刺傷の患者さんも多くこられます。
ネット上での情報でしかありませんが、7月の暑くなる時期にアシナガバチやスズメバチが攻撃的になるようですね。ミツバチは夏はおとなしいようです。
確かにアシナガバチに刺された人ばかりでした。
蜂にさされて、全身反応(刺されたところ以外の皮疹、呼吸苦、動機、下痢など)の症状が出現した場合は救急車を要請しましょう!
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