2010年12月7日火曜日

旅行と飲酒と失神

先日、1週間旅行からの帰路で、飛行機の中でドクターコールにあいました。初体験。少し様子をうかがってましたが、誰も立ち上がる気配がなかったので、同伴研修医と一緒に様子を伺いに行きました。

人数から計算すると、乗客100人に一人の医師が乗っている様。しかし、日本人医師は、医師と証明出来るものは何も携帯していないので、医師として人数に入るのかはわからない。証明できるものがないと、医療器具などを機内に乗せていても開けることが出来ないそう。どでかい免許証を小さくコピーするか…しかしそこまでして旅行中のボランティアに備える必要はあるのか…。どでかい免許証について考えさせられました。

10時間のフライトで、倒れたのは日本人ばかり。少ない日本語の添乗員さんはバタバタ。長旅の疲れ+飲酒+年齢+トイレ+脱水+急な立ち上がりが重なっていた様(・_・;)日本人のこの年齢は、無料に弱く、旅行ということで解放感も重なり飲みすぎてしまう様。帰路のフライトでは飲酒制限した方が良いのでは…?そんなアナウンスはなかったような。かく言う私も普段ほぼ飲まないのにシャンパン飲んでいましたが。

診察ではただの起立性低血圧の様に思いましたが、酔っ払っているのか吐き始めるし、機内じゃふらふら具合も見れないので、血圧だけは測ろうかなと思って持ってきて貰いました。が、倒れた人が多かったため、血圧計はなかなか届かず、届いたはいいが、電子血圧計の使い方がわからず…いや何とか測れました。そしてやっぱり注目してしまうのはたらりと流れる頭の傷…。医師が乗っているとは限らないし、脈とか呼吸とか、一般人にも出来ることは多い。添乗員さんの簡単な教育とかはなされているのだろうか、と考えさせられた。しかし、自分の身は自分で守らなくては。長旅帰りのフライトの飲酒は控えた方が良さそうです。特におじ様おば様方は。

なんとあれAEDは必要なさそ。縫合も必要なさそ。良かった良かった。私にとっても不幸中の幸い。

2010年11月26日金曜日

小児科はしていません。

適当な病院情報サイトを見て、小児科受診を希望して来院される方が時々います。情報修正の依頼を出しても無反応であることが多いです。病院情報サイトは、適当であることが多いので、電話などで確認されることをお勧めします。

当院では、専門は消化器で、一般内科の診療を行っております。ご注意下さい。

2010年11月24日水曜日

新築開始!!

新しい病院が立ち始めました。
立て壊しの時に、配線の問題で非常ベルがなったり、新築予定地に数㎡なぜか公共の土地が入っていたりして、一筋縄ではいかないようでしたが、何とかここまでやってきました。後は無事に立つのを願うだけ…?いやいやこれからもちょこちょこアルでしょうね。

今年いっぱいには外観が建ちあがるそうです。来年3月にお引越し。楽しみだ。

周辺の皆様にはご迷惑おかけ致します。

2010年11月19日金曜日

総合診療部ケースカンファに行ってきました

今週の水曜日に総合診療部のケースカンファレンスがありました。年に2回、総合診療科+一般内科の先生たちが集まり、勉強になる症例について報告、学ぶ会です。今回は眼疾患についてのカンファレンス。今回も興味深い症例で勉強させて頂きました。

今回の症例は、①網膜動脈閉塞症、②上矢状静脈血栓症、③眼窩蜂巣炎の3つと、糖尿病性網膜症のお勉強でした。美川眼科の西村先生(佐賀医科大学出身)をお招きしてのカンファレンスでした。http://ganka.meditown.jp/mikawa-eyeclinic/index.html

院長おすすめは、日本医師会雑誌第139巻第8号「全身疾患と眼」2010です。少しずつ読みながら、まとめようと思います。

2010年11月18日木曜日

チーム医療

マネジメント学会では話を聞くことはできませんでしたが、、、

最近の医療はチームで行うといいます。お医者さん主導ではなくて、医師、看護師のほかに、栄養管理士、ケアマネージャー、リハビリの先生などがチームになって、一人の患者さんの問題に取り組みます。褥瘡や、栄養、感染症、脳卒中に特化したチームもできています。

当院では、医師2人、看護師3人、受付事務3人のチームです。小さなクリニックにしては、やや人数が多いですが、家庭や仕事を両立させるためにお互いをカバーしあったり、豊富な経験知識を伝達したり、誰を欠いても成り立ちません。それぞれに、それぞれにしか出来ないことがある。点数計算も、設備管理も、金銭管理も、結構コマコマしていて医師には無理です。良いバランスであるように思います。もっと患者さんが来てくれれば、もっとバランスがとれます!!

週に1回は話し合いの場を設けて、問題点を出し合います。和やかにしつつも、より良い病院であれるように皆で考える場です。大した話題はないことが多いですが、これも、チーム医療かな。

2010年11月17日水曜日

医療情報・ICT活用

最近は医療の現場にもインターネットやパソコンを使った管理が増えてきています。インターネットを使った情報交換や、統計ソフト?を使った情報収集・解析などが報告されました。

乳癌と子宮癌は、検診で見つかった患者さんが多く、検診の意義は確立されていそう。肺癌は、検診で見つかった患者さんは少なく、検診の意義は議論する余地がありそう。

後は、佐賀大学病院が中心となって行っている佐賀県診療録地域連携システムPicaPicaリンクの紹介。参加施設は、患者さんから同意が得られた場合に限り、ネット上で診療情報(現段階では検査値、検査画像と処方箋だけみたいですが)がやりとり出来るというもの。大学病院の情報は見れて、参加施設の情報は電子カルテや電子オーダーであれば見れる様。現在の当院とは関係なし。将来は関係してくるかもしれない。参加費用が3000円だったかな?あれば便利かもしれないが、PCやネットに疎い院長先生には厳しそうな感じ。費用ももう少し安くなればなぁ・・・。見れる情報の拡大、セキュリティの強化、PC操作の簡便化などが課題に挙がっている様でした。長崎では調剤薬局まで巻き込んだあじさいネットというのがあるらしい。

iPadもいよいよもって侵出してきました。歯磨きアプリや、認知症検査アプリが入っているのもあるらしい。業者の回し者か!!欲しくなるなぁ。でもアプリはお金がまたかかりそう。

2010年11月12日金曜日

好奇心旺盛な患者さんたち

「代診の○○先生出勤中です。ご希望の方はお申し付け下さい」の受付の張り紙を見て、患者さんの希望がちらほら。診察が終わった後に。どんな先生かと思って、だそうで。「院長先生にお世話になっております」「こちらこそお世話になっております」とペコペコ。看板娘になろうかな。年齢制限引っかかるか?

2010年11月10日水曜日

患者サービス

患者さん向けの勉強会や、聴覚障害をもった人へのレントゲン撮影の仕方、1年おきの外来フォローアップの案内、入院中の不快な音に関する調査の紹介がありました。

うちの患者さんには、難聴の人は多いですが、聴覚障害の人はいません。しかし、そういう患者さんが来た時にはそういう対応もできるな、と勉強になりました。

当院は内視鏡検査や腹部エコーが得意とする分野ですので、外来フォローの案内を出して来てくれるのであれば、患者さんにとっても当院にとっても良い方法だなと思いました。案内を出しても来てもらえなければ、連絡手段に経費がかかるだけで、あまり利益はなさそう。案内を出す人と出さない人の結果の違いは、分析されていないようでありましたが、車検案内のように、人間検査案内が通知出来れば。人間も定期的な整備が大事。車以上に緻密ですから。

2010年11月9日火曜日

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチン接種後の死亡が報告されたとのこと。

調べてみたら、高齢の女性で、インフルエンザワクチン接種後の1時間半後=外傷に対する抗生剤内服の10分後のアナフィラキシーショックだったらしい。持病は、心房細動と気管支喘息など。ワクチンは毎年打っていた(季節性と新型の混合は初)。

抗生剤が原因そうな印象は強いが、主治医はワクチンとの関連を言っているとのこと。専門家が解明中?副反応と利益を考えると、利益が勝るのは変わらなそうだ。

http://eguchiclinic.blogspot.com/2010/05/blog-post.html

2010年11月8日月曜日

クリティカルパス

クリティカルパスというのは、医療の効率化や安全、患者さんにも理解しやすい治療のために、経過が分かりやすい病気に対して作られた予定表のようなものです。もちろん予定通りにならないものは多々ありますが、パスの作成をすることで、他の病院、主治医、主看護師のほかの人が担当になった時や変わった時でも、どこまで進んだかわかりやすくなります。患者さんも、わけもわからず治療を受けるより、計画を見ながら自分の治療を理解することができます。

パスに使われる日数の検討や、適応率向上への取り組み、放射線治療や一酸化炭素中毒、脳卒中やインターフェロンなどいろいろなパスの紹介がありました。

医療の質

医療の質は、個々の患者さんの応じて工夫した点の紹介や、医療に加え、癌患者さんへのリハビリやストレスの管理についての取り組みなどが報告されます。さらなる向上を目指して、といったところでしょうか。

地域医療連携は、患者さんの退院、転院時の調整や支援、地域で取り組むパス利用の向上についてなど。

当院では、患者さんの偏りがないので、パスは使用していません。さまざま過ぎて、パス作成は現実的ではないと思われます。最近は、地域で共有するパスを目指す話が行政からある様で、今後大きな病院からパスを持って患者さんが来ることはあるかもしれません。

医療安全

マネジメントの講演内容は、医療安全、医療の質、地域医療連携、クリティカルパス、医療情報、患者サービス、チーム医療、看護業務、病院運営の部門に分かれています。

医療安全は、電子カルテなどのセキュリティー、入院患者さんの転倒、患者さんからの暴力、誤投薬の防止についてなど、幅広いです。新しい問題から古い問題まで盛りだくさんです。

当院では入院施設がなく、家族がついて来られるか、元気な?患者さんが多いので、転倒の心配はあまりしていませんが、看護師さんの通路にあるコードは、看護師さんの転倒のリスクになりそうです。患者さんからの暴力は困ったことはありませんが、困った時は警察、でしょうね。

医療マネジメント学会で発表してきました。

先週金曜日、佐賀文化会館でありました、医療マネジメント学会に行ってきました。病院の経営に関わる全ての事を、医師に関わらず医療者全員で報告し、学び合う会です。医師、看護師はもちろんのこと、ソーシャルワーカーさん、リハビリ師さん、PC等を扱う方も参加します。医療は本当に多職種から成り立っているのだなぁと。

発表したのは、佐賀大学附属病院で調査した、総合外来新患さんの特徴です。年齢分布をみてみたところ、年齢分布に2つの山が出来て、これはなぜだろうと研究している過程です。50台後半は、検診異常で受診する人や、ベビーブームの影響か考えられますが、20代後半の山は佐賀市の人口分布とは合わず、40歳前後に受診者が減る理由も分かりません。

忙しいと言っても、もう、子供も手から離れる時期。仕事は最も熟れる時期かもしれません。生物的にも最も成熟して、病気をしないほど安定しているのでしょうか。いや、お金の要りようの時期で敷居が上がるのかもしれません。時間の合間合間に考えたいと思います。

2010年10月26日火曜日

風邪が流行っています。

急に寒くなってきたせいか、風邪が増えています。
鼻水、鼻づまりが垂れこんで咳、という流れが多いようです。
違う方もいらっしゃいます。
どこぞでは既にインフルエンザも流行ってきているとか。

風邪は引き始めの対策が肝心です。
手洗い、うがいは大切です。
うがいは水でも効果大です。何回もすることが大切です。
のどの湿度を高めて、
菌やウイルスの濃度を薄めるのと同時に、
菌やウイルスを細胞が外に運ぶのを手伝ってくれる、
のではないかと思っています(私見)。
のどの粘膜の保護にも良いでしょう。
布マスクを絞ってつけて寝ると喉にいいです。

身体や喉は温めましょう。
衣服での調整、暖かい飲み物、生姜湯、いいです。

それから早めの受診。
症状を軽くすることで休養がとりやすくなります。
身体を温める漢方薬もあります。

皆様、お大事に。

2010年10月17日日曜日

地鎮祭が終わりました。

朝9時から地鎮祭終わりました。
神様☆★・・オ ヒ ヽ(´∀`)ノ サ シ・・★☆でした。
風が強くて飾られた竿がゆーらゆーら。
これで倒れたら…と心配してたけど無事終了。
お神酒も美味しく頂きました。
皆が無事に医院新築が終わりますように。

2010年10月16日土曜日

明日は地鎮祭です。

古い病棟の解体工事が終了しました。
周辺の皆様にはご迷惑おかけしました。
明日は地鎮祭です。
私が行ったら鎮まるものも鎮まらない!?

2010年10月12日火曜日

インフルエンザの予防接種が開始しました。

続々とインフルエンザ接種の方が来ています。
もうそんな時期なんですね。
まだ予約なしで接種可能です。
本数が少なくなってきたら予約をお願いします。
65歳以上は1300円、64歳以下は3600円になります。
新型インフルエンザの予防接種の液も一緒に入っているそうです。
今年は成人は1回で済みますね、良かったです。

骨密度測定検査が可能となりました。

先月より骨密度測定検査が可能となりました。

高齢、骨折の経験、喫煙、飲酒、ステロイドの内服、骨折の家族歴、運動不足、転びやすい人は骨折の危険があります。

基礎疾患をお持ちの方、50歳以上の男性、閉経後の女性等、骨粗しょう症が疑われる方は保険を使って骨密度を測定出来ます。保険を使えない方も自費で測定出来ます。自費で1480円です。

骨密度が骨粗しょう症の域に達していない人の骨折も多いです。特に、糖尿病の方は、骨折の頻度が高いという調査があります。是非一度測定されて、丈夫な骨を目指してください。

骨密度の測定方法にはいろいろありますが、当院では手をレントゲンで撮影しての測定方法となります。検査結果は再度来院していただくことになります。

2010年10月8日金曜日

無線化成功!

インターネットの無線化に成功!
途中ワナに引っかかって四苦八苦。
でも無事につながりました。

これで私のパソコンにもネットがつながる。
ネット上の英語辞書も使える→英語の論文も読める、書ける。
健康食品や市販薬の成分もちゃちゃっと調べられる。
お金がないのに環境改善。
事前投資、事前投資。
ルーターに名前を書いておこう。

2010年9月4日土曜日

子宮頸がんワクチン

最近子宮頸がんワクチンのCMが時々流れています。
性感染症のウイルスに感染した人の一部が
子宮頸癌になり易いことが分かったからのようです。

私も打ってみようかな~と思って調べてみたところ、
きちんと免疫をつけるには3回摂取が必要で、
合計6万くらいはかかるとのこと。
た、高い…。
これでは打つ人少ないのも分かる。
CM費用にいくらかかっているのだろう…。
近いうち補助金が出たりもするらしいと聞きました。
政府金欠のご時世、近いうちがいつになるか分からないけど、
早くそうなればいいなーと思いました。
打つなら中学生くらいかしら。
私は既に遅しか否か…。

2010年7月27日火曜日

初 膀胱炎

下腹部痛はありませんでしたが4~5日排尿時痛がありました。排尿後もまたすぐ尿意を感じる…。夜もすぐトイレで目が覚める。気のせいか否か…。しかし立派な睡眠妨害。もしやこれがいわゆる膀胱炎?と思いつつ治るかなと思って様子を見ていたが、水分摂取量が元々少ない自分、全く治る気配なし。抗生剤を内服したら劇的ビフォアアフター。早く飲めば良かった。患者さんには薬出すけど、自分を客観的に診るのは難しい。そしてきっと我慢している患者さんがたくさんいるに違いない。早くウチにおいで~。と思った。

2010年7月20日火曜日

注射は痛いか?

子供さんに注射を打とうかとした院長。
注射は嫌だとお断りされました。
待合室で注射は痛いかと聞かれ、
受付1人は「蚊に刺されるくらい。」それはないでしょ。
受付1人は「そりゃあ痛い。」そんなに言ったら注射しないでしょ。
人の痛みって人それぞれ。
昔は「そりゃあ痛い」にもちろん一票だったが、
最近は蚊に刺されるまではいかないが慣れて来たなぁ。
注射をすることにしたみたいです(*^_^*)

2010年5月18日火曜日

ワクチン、予防接種

ワクチンの接種には予約が必要です。病気を予防するための注射ですので全額自己負担です。場合によっては補助金が出る場合もあるとのことです。

■ 季節性インフルエンザ 1回4千円程度
 ・毎年、流行する前の接種をお勧めします。
■ 新型インフルエンザ 行政指定の金額
 季節性インフルエンザに比べ、年中感染の機会があります。
今年(2010年)は、季節性と混合のワクチンで、65歳以上は1300円、64歳以下は3600円になります。中学生以下の方は保護者の同意が必要です。
■ 肺炎球菌 1回7千円程度
 ・1年中いつでも接種可能です。
 ・高齢で慢性肺疾患、糖尿病を持つ方は接種を勧めます。
 ・肺炎の原因で最も多い肺炎球菌のワクチンです。すべての肺炎を予防出来る訳ではありませんが、重症化を防いだり、リスクを減らします。
 ・5年以上有効と言われています。5年以内の再接種は副作用が強く出ます。
 ・1回目の接種から5年以上あければ、2回目の接種可能となりました。(2009年より)
■ 麻疹         1回7千円程度
■ 風疹         1回7千円程度
■ ムンプス       1回7千円程度
■ 水痘         1回1万円程度
■ 三種混合(DPT)  1回5千円程度 4回2万円程度
■ 二種混合(DT)   1回5千円程度
■ 日本脳炎       1回5千円程度 3回1万5千円程度
■ インフルエンザ菌B型(ヒブ) 未設定
 ・小児の髄膜炎の原因で多いインフルエンザ菌B型に対するワクチンです。全ての髄膜炎を予防出来る訳ではありませんが、重症化やリスクを減らします。海外や一部の行政では義務化や全額補助を行っているところもあります。
 ・4回、3回、1回など接種年齢によって接種回数は異なります。
■ ツベルクリン反応   1回2千円程度
 判定は2日後)
■ BCG        1回5千円程度

2010年4月27日火曜日

風邪薬

■ 一言に風邪薬と言ってもいろんな風邪があるようにいろんな薬があります。風邪の症状に合わせて処方を受けて下さい。いろんな症状がある人は、一番辛い症状を伝えると良いでしょう。前立腺肥大で尿が出にくい人、緑内障がある人、以前飲んだお薬でアレルギー(皮膚のブツブツやか痒み、意識や血圧の低下など)があった人は必ず伝えて下さい。

 ・体を温める内服薬
 ・元気を出す内服薬
 ・食欲を出す内服薬
 ・鼻水を止める内服薬
 ・喉や頭、腫れたリンパ節の痛みをとる内服薬や坐薬
 ・痰を出やすくする内服薬
 ・痰を切れやすくする内服薬
 ・痰を出しやすくする内服薬
 ・お腹を動かす内服薬
 ・お腹の動きを止める内服薬
 ・腸の中の細菌のバランスを良くする乳酸菌の内服薬
 ・胃の粘膜を守る内服薬
 ・咳反射を止める内服薬
 ・嘔気を抑える内服薬、点滴
 ・バイ菌を殺す内服薬、点滴
 ・喉の粘膜を保護するうがい薬

■ 咳や下痢は、バイ菌を体の外に出す身体の大切な防御反応ですので、最近では止める治療は積極的にはしていません。咳があまりにきつくて眠れないとき、咳で食事が取れないときは相談して下さい。下痢がひどい時は点滴が必要となってきます。

■ 抗生剤について
感染すると風邪症状を引き起こす、いわゆるバイ菌の中には、ウイルスと細菌があります。風邪の多くはウイルスが感染していることが多く、抗生剤が効かないことが多く、ほとんどの場合は、ウイルスを体の外に出すための身体の反応をサポートすることになります。

バイ菌を殺す薬は、抗生剤、抗生物質、抗菌薬と呼ばれています。必要な時に十分な量を十分な期間投与することで効果が得られます。また、細菌の種類によって抗生剤の種類も変わってきます。自己判断での乱用や、他の人から貰ったりあげたりはしない方が賢明です。症状が軽くなってきても、指示された量を指示された期間飲むことを強くお勧めします。

■ 点滴について
「風邪をひいたので点滴を…」と言う患者さんが時々います。だいたいそんな時にする点滴は、ポカリスエットを薄めたような点滴を1~半本します。ビタミン剤を入れるところもあるかもしれません。点滴をするよりも、水分をしっかり摂って、可能な範囲でバランスの良い食事をすることが、点滴よりも大切です。しかし、食事が口から全く摂れないような下痢や嘔吐の場合は、点滴が医学的に必要と判断される場合は、点滴が大切な治療となってきますのでご相談下さい。また、感染に弱い基礎疾患(糖尿病、ステロイド内服中、慢性閉塞性肺疾患COPDなど)をお持ちの方、高齢の方など、細菌が関係していて今後悪化しそうな兆候がある場合には点滴で抗生剤を投与することがあります。お持ちのご病気があればしっかり伝えて下さい。

2010年4月20日火曜日

コレステロール

■ 高脂血症とは
 血液の中のアブラの成分です。高コレステロール血症とも言います。コレステロールには良いコレステロール(HDLコレステロール)と悪いコレステロール(LDLコレステロール)があり、良いコレステロールが高い人は問題ありません。悪いコレステロールをほったらかすと、動脈硬化が進んで、将来には病気を起こす可能性がコレステロールが高くない人より上がることになります。多くは血筋や生活によってコレステロールが高くなることが多いですが、心当たりのない場合や急に起こったは、糖尿病、甲状腺、肥満、腎臓、薬から起こることもありますので、先生に相談してみましょう。

■ 高脂血症をほったらかすと
 コレステロールが高いのをほったらかしにしている人はいませんか?
 高脂血症には症状がありません。しかし、ほったらかしにすると、動脈硬化が進んで、狭心症(心臓を栄養する血管が詰まって胸が痛くなる)、心筋梗塞(心臓を栄養する血管が詰まって心臓を動かす細胞が死ぬ)、閉塞性動脈硬化症(足や手の先の血管が詰まって冷たくなったりしびれたり潰瘍を作ったりする)、黄色腫、膵炎を起こす可能性が、コレステロールが高くない人より高くなります。

■ 高脂血症の検査
 血液の検査です。検診での血液検査で測ってあることが多いです。症状のある人は病院へ行けば測って貰えます。症状のない人は健康診断を受けましょう。

■ コレステロールを薬を飲まずに下げる方法
 お薬を飲みたくない一心で頑張ってある人も多いと思います。まずは運動です。酸素を使う運動を出来るだけ毎日、週180分以上が理想ですが、達成できている人は少ないと思います。酸素を使う運動には、速歩、社交ダンス、水泳、サイクリングなどがあります。畑仕事は、筋肉は使うかもしれませんが、酸素を使う運動にはならないと思うので、運動は別にした方がいいでしょう。筋肉が落ちてしまったお年の方は、筋肉をつけると良いですが、腰や関節を痛めない程度にしてください。大事なのは、出来ることを一生するつもりですることです。通勤を徒歩や自転車で行くのは、車大好きな佐賀県民には有効だと思われます。都会の皆さんは、駅から駅へ徒歩で階段を上ったり下りたりしていますよ。3階までは階段で昇るとか決めるのも良いと思います。少しから改善して行きましょう。
 それから食事です。肉より魚、動物油より植物油、油もの(揚げ物、油炒め)を控える、お酒を減らすことです。
 体重は理想体重まで減らしましょう。理想体重=身長(cm)×身長(cm)×22
 喫煙はもってのほかです!!
 しかし、食事も運動も限界があります。生活習慣を変えようと思って3か月後、やはり数値が高い場合、もしくは次の検診でも高い場合は、潔く諦めてお薬を飲むことを考えましょう。もちろん、生活習慣改善は治療の中でも一番大事なことですので続けて下さい。タバコを吸っている人も、病院を恐れず受診しましょう!良い方法が見つかるかもしれません。

■ コレステロールの薬はこれから一生飲まなければいけませんか?
 中には生活習慣の改善を頑張って、必要なくなる人もいます。しかし、コレステロールは年と共に増えるものですし、下がった数値も薬のお陰であることが大多数です。飲み続けた方が今後、病気を起こす予防のためには良いと思います。

■ コレステロールの薬の副作用にはどんなものがありますか?
 副作用が怖くて飲まない人も多いかもしれません。確かに、お薬が体に合わない人も時々います。しかし、メリットとデメリットを考えた上で、お薬を飲んだ方が良い場合にしか、内服は勧めません。お薬を変えたりして調整しますので、是非相談してみてください。主な副作用としては横紋筋融解症があります。筋肉が痛くなったり尿が褐色になったりします。飲み始めてから何か気になる症状がある時は先生に相談してみて下さい。

2010年4月13日火曜日

上部消化管内視鏡検査

江口医院では上部消化管内視鏡検査をしています。
今年の3月から、鼻から通して行う経鼻内視鏡検査が導入されました☆

○ 上部消化管とは
ヒトの消化器官には、口腔、咽頭、食道、胃、十二指腸、小腸、大腸、肛門があります。食べ物が口から入って出てくる通り道です。「上部」とは、十二指腸より上を指します。

○ 上部内視鏡検査とは
内視鏡とは細長い管を体内に通してモノを見る検査器具のことです。昔、上部消化管内視鏡検査は、カメラを先端につけたものが多く、胃・十二指腸カメラと呼ばれていました。現在もその名残でカメラと呼ばれることが多いと思われます。最近のほとんどの内視鏡は光ファイバーを使ってあり、内視鏡、胃ファイバー、胃十二指腸ファイバー、GIF(GastroIntestinal Fiberscopeの略)とも呼ばれています。以下では、なじみやすい胃カメラと呼ぶことにします。

胃カメラでは、口腔から十二指腸の途中まで観察することが出来ます。胃のむかむかが続く人、胃が痛む人、体のどこかから出ている出血による貧血を言われている人、胃癌検診でひっかっかった人などが受けます。佐賀では、胃カメラの検査を受けないと出せないあお薬もあります。胃炎や胃癌を起こしやすい細菌として「ピロリ菌」が有名ですが、当院では内視鏡で組織を採ってくる「ピロリ菌が感染しているかの検査」は行っていません。必要があれば、採血で検査します。ピロリ菌は胃酸の分泌が充分に発達していない幼少期に、親の口うつしで食べることにより感染することが多いと言われています。虫歯と同じですね。

当院では、鼻からと口からの両方の機器があり、患者さんによっては選ぶことが出来ます。

鼻からの検査の良いところは、口からの検査に比べ、嘔吐反射が少ないことです。嘔吐反射は、咽にモノが当たると「おえっ」とくるあの反射のことです。若い人は嘔吐反射が強く、苦い思い出からなかなか検査に踏み切れない人も多いでしょう。鼻からの検査で敷居が低くなって、必要な検査を受けて頂けることを願っています。鼻からの検査の悪いところは、管が細いため、胃の中の液を引くのに時間がかかることです。何も食べていないくても口や胃は消化液を分泌していますし、胃の運動が悪い人は食べ物が残っていることがあります。そんな時には時間がかかります。また、前処置に時間がかかります。検査自体は通常15分程度で済みますが、その前に、鼻の麻酔をかけたり、鼻の穴を管で広げたりするのに20分程度かかります。鼻の穴の狭い人にはお勧め出来ません。あとは、検査をするお医者さんの問題ですが、扱い方が多少難しくなる様です。

口からの検査の良いところは、胃の内容物の吸引が早いこと、大きいカメラでしっかり観察出来ることです。今までに胃癌などの病気を言われたことがある人は、口からの検査をお勧めします。

<ちなみに>私は鼻から内視鏡の経験者(される方)です。口からの検査をしたことがないので比較は出来ませんが、嘔吐反射は2回くらいで済みました。喉を見るときにもおえっと来るのに、想像していたより楽でした。片目からと鼻から涙がぼろぼろ出ました。画面では鼻血が出ていましたが、そんなに気にはならない程度です。麻酔のせいか鼻血のせいか、済んだ後に鼻の中がカピカピしていました。

○ 検査の方法
前日の9時から食べ物禁止です。色のついていない飲み物(○:お茶、水、×:牛乳)は飲んでも良いですが、朝に沢山飲むと、検査で吸い出すのに時間がかかりますので控え目が良いです。鼻から検査の人は、鼻のスプレー麻酔、ゼリー麻酔、細い管、少し太い管を入れて鼻を慣らします。鼻がつんときます。喉に降りてきた麻酔は飲んで良いです。あとは、鼻からの人も、口からの人も、胃の運動を抑える薬を肩に注射し、胃の泡を消す薬を飲んで、胃全体に行き渡るようにごろんごろんします。注射はないこともあります。注射が苦手な人、緑内障、前立腺肥大がある人は、検査の前に相談して下さい。検査は15分くらいで胃、十二指腸の途中まで観察し終わります。怪しいモノがある時は、色素をまいて、胃の表面に色をつけて観察します。検査中は唾を飲み込むと喉に麻酔がかかっているのでむせることがありますので、飲みこみません。検査の後はのどの麻酔が切れるまで、30分くらい飲食は控えましょう。

眠くなる注射をして検査をする施設もありますが、帰りの運転の心配や薬の副作用の心配もあるので、当院では行っていません。

2010年4月6日火曜日

ブログ開設!

2010年4月より週1回、火曜日に、江口医院に勤務することになったのをきっかけにブログを開設してみました。ヒマヒマ見つけて、江口医院の紹介、日常の医療についての情報などを紹介しようと思っています。